基準地価2026(令和8年都道府県地価調査)で見る一都三県の住宅地|東京23区は8.7%上昇、区別の平均価格と公示地価との違い
- 2026年7月1日時点の東京圏の住宅地は前年比4.0%上昇し、6年連続の上昇で上昇幅も拡大しました。国土交通省の令和8年都道府県地価調査(2026年9月15日公表)によると、全国の住宅地は1.0%上昇で前年と同じ上昇幅、東京圏の商業地は8.9%上昇で14年連続の上昇です。
- 東京都区部の住宅地の平均価格は1㎡あたり842,800円、変動率は8.7%で、前年の8.3%から上昇幅が拡大しました。20坪(約66.1㎡)に換算すると約5,572万円です。区別の変動率は港区16.3%、台東区15.6%、文京区13.8%が高く、足立区5.4%、葛飾区5.8%、練馬区5.9%が低くなりました。
- 都県別の住宅地の変動率は、東京都5.8%、千葉県3.4%、神奈川県3.1%、埼玉県1.6%でした。神奈川県は前年の3.3%から上昇幅が縮小し、東京都・千葉県・埼玉県は拡大しています。
- 東京圏の市で住宅地の変動率が最も高かったのは千葉県流山市の13.3%です。松戸市8.9%、鎌ケ谷市7.6%、国分寺市7.0%が続く一方、浦安市は4.8%から1.7%へ、調布市は6.4%から4.8%へと上昇幅が縮小しました(東京圏の東京都特別区及び人口10万以上の市の表)。
- 基準地価は都道府県知事が7月1日時点で判定する価格で、国の地価公示(1月1日時点)とは時点も調査地点も異なります。国土交通省によると、相続税路線価は地価公示の水準の8割程度、固定資産税評価額は7割程度を目安にしています。いずれも実際に売買される価格そのものではありません。
1. 基準地価とは|公示地価・路線価・固定資産税評価額との違い
基準地価とは、国土利用計画法施行令第9条にもとづき、各都道府県知事が毎年7月1日時点の基準地について判定し、9月に公表する1㎡あたりの価格をいいます。正式な名前は「都道府県地価調査」の基準地の標準価格です。国土交通省は、都道府県の発表に合わせて全国の状況をまとめて公表しています。
国土交通省(土地鑑定委員会)が毎年1月1日時点で判定する地価公示とは、調査の時点と地点が「相互に補完的な関係」にあると国土交通省は説明しています。1月と7月の2つの時点を見ることで、半年ごとの地価の動きをつかむことができます。
| 公的な土地の評価 | 実施する機関 | 価格の時点と公表時期 | 水準の目安 | 主な使われ方 |
|---|---|---|---|---|
| 基準地価(都道府県地価調査) | 都道府県知事 | 毎年7月1日時点・9月公表 | 標準的な土地の正常な価格 | 土地取引の目安、国土利用計画法の価格審査 |
| 公示地価(地価公示) | 国土交通省 土地鑑定委員会 | 毎年1月1日時点・3月公表 | 標準的な土地の正常な価格 | 土地取引の目安、公共事業の用地取得価格の算定 |
| 相続税路線価 | 国税庁・国税局長 | 毎年1月1日時点・7月公表 | 地価公示の水準の8割程度(1992年以降) | 相続税・贈与税の土地の評価 |
| 固定資産税評価額 | 総務省・市町村長(23区は東京都) | 1月1日時点・3年に1度評価替え | 地価公示の水準の7割程度(1994年以降) | 固定資産税・都市計画税、登録免許税などの課税 |

2. 令和8年地価調査の全体像|全国と三大都市圏の動き
地価の変動率とは、前年から継続して調査している基準地について、1年間の価格の変化の割合を平均したものをいいます。令和8年の調査は全国21,466地点(うち10地点は福島第一原子力発電所の事故の影響で休止)で行われ、2025年7月から2026年7月までの1年間の動きを示しています。
出典:国土交通省「令和8年都道府県地価調査の概要」(2026年9月公表)。2021年=令和3年〜2026年=令和8年の値です。東京圏は首都圏整備法の既成市街地・近郊整備地帯を含む市区町村の区域で、一都三県の全域とは一致しません。バーの高さは4.0%を200pxとした相対値です。将来の地価の動きを示すものではありません。
| 圏域 | 住宅地 2025年 | 住宅地 2026年 | 商業地 2025年 | 商業地 2026年 | 全用途平均 2026年 |
|---|---|---|---|---|---|
| 全国 | 1.0 | 1.0 | 2.8 | 2.9 | 1.5 |
| 三大都市圏 | 3.2 | 3.2 | 7.2 | 7.4 | 4.4 |
| 東京圏 | 3.9 | 4.0 | 8.7 | 8.9 | 5.4 |
| 大阪圏 | 2.2 | 2.3 | 6.4 | 6.8 | 3.6 |
| 名古屋圏 | 1.7 | 1.5 | 2.8 | 2.7 | 1.9 |
| 地方圏 | 0.1 | 0.1 | 1.0 | 0.9 | 0.4 |
| 地方四市(札幌・仙台・広島・福岡) | 4.1 | 2.9 | 7.3 | 6.0 | 4.1 |
国土交通省は全体の特徴として、景気が緩やかに回復している中で三大都市圏では上昇幅が拡大し、地方圏でも上昇傾向が続いているとまとめています。住宅地については「住宅需要は引き続き堅調」で、特に東京圏や大阪圏の中心部で高い上昇が続いていること、子育てしやすい環境が整い転入者が多い地域で上昇が続いていることを挙げています。
東京圏の住宅地で最も価格が高い基準地は港区赤坂一丁目の1㎡あたり7,500,000円(変動率16.6%)で、2019年以降8年連続で全国の最高価格地点です。東京圏の住宅地で変動率が最も大きかったのは品川区北品川五丁目の18.8%(1,960,000円)でした。全国の住宅地の変動率の上位10地点には、ほかに港区芝浦四丁目(18.7%)、千葉県流山市東初石3丁目(18.7%)、茨城県つくば市(19.0%)が入っています。
3. 一都三県の都県別と県庁所在地の住宅地
都道府県別の平均変動率とは、その都道府県にある継続した基準地の変動率を平均したものです。同じ都県の中でも、都心に近い地域と郊外で動きが大きく異なる点に注意が必要です。
出典:国土交通省「令和8年都道府県地価調査の概要」地価変動率の経年推移(住宅地)(2026年9月公表)。バーの高さは東京23区の8.7%を100%とした相対値です。
| 地域 | 住宅地 2024年 | 住宅地 2025年 | 住宅地 2026年 | 商業地 2026年 | 前年からの変化(住宅地) |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京都 | 4.6 | 5.6 | 5.8 | 11.4 | 上昇幅が拡大 |
| 東京23区 | 6.7 | 8.3 | 8.7 | 13.3 | 上昇幅が拡大 |
| 神奈川県 | 3.2 | 3.3 | 3.1 | 7.2 | 上昇幅が縮小 |
| 横浜市 | 3.4 | 3.4 | 3.3 | 8.5 | 上昇幅が縮小 |
| 埼玉県 | 1.6 | 1.5 | 1.6 | 3.3 | 上昇幅が拡大 |
| さいたま市 | 2.3 | 2.2 | 2.9 | 6.2 | 上昇幅が拡大 |
| 千葉県 | 3.2 | 3.3 | 3.4 | 5.1 | 上昇幅が拡大 |
| 千葉市 | 4.2 | 5.4 | 5.7 | 7.9 | 上昇幅が拡大 |
4. 東京23区の住宅地|区別の平均価格と変動率
区別の平均価格とは、その区にある住宅地の基準地の価格を単純に平均したものです。東京都区部の住宅地の基準地は354地点で、変動率は前年から継続する350地点で計算されています。区によっては基準地が3〜4地点しかなく、平均価格が一部の地点の価格に左右されやすい点に注意してください。
| 項目 | 値(%) |
|---|---|
| 港区 | 16.3 |
| 台東区 | 15.6 |
| 文京区 | 13.8 |
| 新宿区 | 13.5 |
| 目黒区 | 13.3 |
| 豊島区 | 12.9 |
| 墨田区 | 12.6 |
| 荒川区 | 12.5 |
| 北区 | 12.2 |
| 江東区 | 12.1 |
| 渋谷区 | 11.6 |
| 千代田区 | 11.4 |
| 品川区 | 11.0 |
| 中央区 | 10.5 |
| 中野区 | 9.8 |
| 区部全域 | 8.7 |
| 板橋区 | 8.6 |
| 杉並区 | 8.1 |
| 大田区 | 7.3 |
| 世田谷区 | 6.2 |
| 江戸川区 | 6.2 |
| 練馬区 | 5.9 |
| 葛飾区 | 5.8 |
| 足立区 | 5.4 |
出典:国土交通省「令和8年都道府県地価調査」第5表 東京圏の東京都特別区及び人口10万以上の市の対前年平均変動率(2026年9月公表)。バーの高さは港区の16.3%を100%とした相対値です。
| 区 | 平均価格(円/㎡) | 20坪の目安 | 変動率 2025年 | 変動率 2026年 | 基準地数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 千代田区 | 4,302,500 | 約2億8,446万円 | 11.8 | 11.4 | 4 |
| 港区 | 3,082,000 | 約2億377万円 | 13.7 | 16.3 | 10 |
| 中央区 | 1,855,000 | 約1億2,264万円 | 13.3 | 10.5 | 4 |
| 渋谷区 | 1,761,000 | 約1億1,643万円 | 12.6 | 11.6 | 10 |
| 文京区 | 1,430,000 | 約9,455万円 | 12.2 | 13.8 | 7 |
| 目黒区 | 1,266,700 | 約8,375万円 | 13.7 | 13.3 | 9 |
| 品川区 | 1,229,000 | 約8,126万円 | 12.9 | 11.0 | 11 |
| 新宿区 | 1,125,800 | 約7,443万円 | 12.7 | 13.5 | 12 |
| 豊島区 | 994,300 | 約6,574万円 | 12.0 | 12.9 | 9 |
| 台東区 | 970,000 | 約6,413万円 | 13.4 | 15.6 | 3 |
| 東京都区部 | 842,800 | 約5,572万円 | 8.3 | 8.7 | 354 |
| 荒川区 | 816,200 | 約5,396万円 | 9.9 | 12.5 | 6 |
| 中野区 | 791,500 | 約5,233万円 | 8.2 | 9.8 | 11 |
| 杉並区 | 782,200 | 約5,172万円 | 8.5 | 8.1 | 25 |
| 世田谷区 | 768,800 | 約5,083万円 | 6.5 | 6.2 | 45 |
| 江東区 | 753,200 | 約4,980万円 | 10.5 | 12.1 | 14 |
| 北区 | 720,300 | 約4,762万円 | 8.9 | 12.2 | 12 |
| 墨田区 | 637,600 | 約4,216万円 | 11.8 | 12.6 | 5 |
| 大田区 | 607,300 | 約4,015万円 | 7.9 | 7.3 | 25 |
| 板橋区 | 575,500 | 約3,805万円 | 7.9 | 8.6 | 19 |
| 練馬区 | 464,200 | 約3,069万円 | 5.4 | 5.9 | 37 |
| 江戸川区 | 434,500 | 約2,873万円 | 5.1 | 6.2 | 28 |
| 足立区 | 418,800 | 約2,769万円 | 6.0 | 5.4 | 27 |
| 葛飾区 | 385,000 | 約2,545万円 | 5.0 | 5.8 | 21 |
前年と比べて上昇幅が大きく拡大したのは北区(8.9%→12.2%)、荒川区(9.9%→12.5%)、港区(13.7%→16.3%)、台東区(13.4%→15.6%)です。一方、中央区(13.3%→10.5%)、品川区(12.9%→11.0%)、渋谷区(12.6%→11.6%)は上昇幅が縮小しました。上昇幅が縮小した区も、変動率そのものは10%を超えており、価格が下がったわけではありません。
戸建住宅の多い区部の西側・北東側では、世田谷区6.2%、練馬区5.9%、杉並区8.1%、足立区5.4%、葛飾区5.8%、江戸川区6.2%と、区部全域の8.7%を下回りました。20坪の目安では、葛飾区の約2,545万円から千代田区の約2億8,446万円まで、約11倍の開きがあります。

5. 多摩・神奈川・埼玉・千葉の主な市|上昇幅が拡大した市と縮小した市
東京圏の人口10万以上の市の表とは、国土交通省が東京圏の東京都特別区と人口10万以上の市について、住宅地・商業地の平均変動率と住宅地の平均価格をまとめた集計表です。ここでは一都三県の主な市を抜き出しました。
出典:国土交通省「令和8年都道府県地価調査」第5表(2026年9月公表)。上昇幅が拡大した市と縮小した市から2市ずつ抜き出しました。バーの高さは流山市の2026年の13.3%を100%とした相対値です。
| 都県 | 市 | 住宅地の平均価格(円/㎡) | 20坪の目安 | 変動率 2025年 | 変動率 2026年 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京都 | 武蔵野市 | 625,900 | 約4,138万円 | 4.3 | 4.7 |
| 東京都 | 調布市 | 436,500 | 約2,886万円 | 6.4 | 4.8 |
| 東京都 | 国分寺市 | 338,300 | 約2,237万円 | 6.3 | 7.0 |
| 東京都 | 立川市 | 311,300 | 約2,058万円 | 6.8 | 5.6 |
| 東京都 | 八王子市 | 143,500 | 約949万円 | 3.9 | 4.2 |
| 神奈川県 | 川崎市 | 331,500 | 約2,192万円 | 4.4 | 4.3 |
| 神奈川県 | 横浜市 | 274,000 | 約1,812万円 | 3.4 | 3.3 |
| 神奈川県 | 藤沢市 | 255,900 | 約1,692万円 | 5.5 | 4.8 |
| 神奈川県 | 茅ケ崎市 | 245,500 | 約1,623万円 | 5.6 | 4.0 |
| 神奈川県 | 大和市 | 231,300 | 約1,529万円 | 5.4 | 5.6 |
| 埼玉県 | 戸田市 | 335,600 | 約2,219万円 | 5.5 | 6.2 |
| 埼玉県 | 川口市 | 271,600 | 約1,796万円 | 4.4 | 4.1 |
| 埼玉県 | さいたま市 | 218,000 | 約1,441万円 | 2.2 | 2.9 |
| 千葉県 | 浦安市 | 403,700 | 約2,669万円 | 4.8 | 1.7 |
| 千葉県 | 市川市 | 347,800 | 約2,300万円 | 3.9 | 3.4 |
| 千葉県 | 流山市 | 233,300 | 約1,542万円 | 12.5 | 13.3 |
| 千葉県 | 船橋市 | 207,700 | 約1,373万円 | 5.3 | 4.5 |
| 千葉県 | 松戸市 | 181,100 | 約1,197万円 | 8.1 | 8.9 |
| 千葉県 | 千葉市 | 137,200 | 約907万円 | 5.4 | 5.7 |
2026年の変動率が前年を上回った市は、流山市・松戸市・国分寺市・戸田市・さいたま市・武蔵野市・八王子市・大和市・千葉市などでした。前年を下回ったのは、浦安市(3.1ポイント縮小)、調布市・茅ケ崎市(いずれも1.6ポイント縮小)、立川市(1.2ポイント縮小)などです。上昇が続いているかどうかと、上昇の勢いが強まっているかどうかは別の見方になるため、2年分の数値を並べて確認することが大切です。
6. 公示地価と基準地価の読み合わせ方|半年の差と地点の違い
地価公示と都道府県地価調査の読み合わせとは、1月1日時点と7月1日時点の2つの公的な価格を並べて、半年ごとの地価の動きや地域の水準を確かめることをいいます。ただし、2つの調査は地点の選び方や数が違うため、平均価格どうしを単純に比べると誤解が生じます。
| 比べる点 | 令和8年地価公示(東京都区部の住宅地) | 令和8年都道府県地価調査(東京都区部の住宅地) |
|---|---|---|
| 価格の時点 | 2026年1月1日 | 2026年7月1日 |
| 公表日 | 2026年3月17日(東京都財務局) | 2026年9月15日(国土交通省) |
| 平均価格(円/㎡) | 856,400 | 842,800 |
| 変動率(前年比) | 9.0% | 8.7% |
| 地点 | 標準地(国の土地鑑定委員会が選定) | 基準地354地点(都道府県知事が選定) |
この表で、地価調査の平均価格(842,800円)が地価公示(856,400円)より低いからといって、1月から7月にかけて地価が下がったわけではありません。地点の構成が違うためです。また、地価公示の変動率は前年1月からの1年間、地価調査の変動率は前年7月からの1年間の動きで、期間が半年ずれています。両方とも区部の住宅地は8〜9%台の上昇で、上昇基調が続いていると読むのが適切です。
同じ地点が地価公示の標準地と地価調査の基準地を兼ねている「共通地点」では、1月から7月までの半年の変化を直接見ることができます。個別の地点の価格は、国土交通省の「不動産情報ライブラリ」で地図から検索できます。
7. 土地を買う・売る・相続する人が基準地価を使うときの注意点
基準地価の実務での使い方とは、実際の売買価格そのものとしてではなく、地域の地価の水準と動きをつかむための物差しとして使うことをいいます。立場ごとの注意点を整理しました。
| 立場 | 基準地価で確かめられること | あわせて確認したいこと |
|---|---|---|
| 土地を買って家を建てたい人 | 候補の地域の水準と、ここ数年の上昇の勢い | 土地の形・前面道路の幅・用途地域・建ぺい率と容積率。不動産情報ライブラリの取引価格情報、売出価格と成約価格の差 |
| 土地や家を売りたい人 | 近くの基準地の価格と変動率 | 複数社の査定と、その根拠になった取引事例。個別の土地の条件による価格の上下 |
| 相続・贈与を控えている人 | 地価の水準の変化の方向 | 相続税・贈与税の評価は、毎年7月に公表される1月1日時点の路線価(地価公示の水準の8割程度)で行う |
| 固定資産税が気になる人 | 地価の水準の変化の方向 | 土地の評価額は3年に1度の評価替えで見直され、地価公示の水準の7割程度を目安にしている。次の評価替えの年度は市区町村(23区は都税事務所)で確認 |
地価の変動率は過去1年間の結果です。国土交通省の資料も、これまでの動きとその背景を示したもので、今後の価格を約束するものではありません。上昇が続いている地域でも、個別の土地は形や道路の条件によって価格が大きく変わるため、購入や売却を判断する前に、候補の土地の条件を一つずつ確かめてください。

8. 基準地価のよくある質問
Q2026年の基準地価はいつ発表されましたか?
A国土交通省が2026年9月15日に「令和8年都道府県地価調査」の結果を公表しました。価格の時点は2026年7月1日で、全国21,466地点が対象です。個別の地点の価格は、国土交通省の不動産情報ライブラリに9月16日から掲載されると案内されています。基準地価は毎年7月1日時点の価格が9月に公表され、地価公示は毎年1月1日時点の価格が3月に公表されます。
Q2026年の東京23区の住宅地の基準地価はいくらですか?
A国土交通省の令和8年都道府県地価調査によると、東京都区部の住宅地の平均価格は1㎡あたり842,800円、前年比の変動率は8.7%でした。20坪(約66.1㎡)に換算すると約5,572万円です。区別では、葛飾区385,000円(約2,545万円)、足立区418,800円、練馬区464,200円、世田谷区768,800円、港区3,082,000円、千代田区4,302,500円などで、区によって大きな差があります。
Q基準地価と公示地価はどちらが正しいのですか?
Aどちらも標準的な土地の正常な価格を示す公的な評価で、優劣はありません。公示地価は国土交通省の土地鑑定委員会が1月1日時点で、基準地価は都道府県知事が7月1日時点で判定します。時点と調査地点が異なり、国土交通省は両者を「相互に補完的な関係」と説明しています。半年ごとの地価の動きを確かめるには、両方の結果をあわせて見るのが有効です。
Q一都三県で住宅地の地価の上昇率が高かった市はどこですか?
A国土交通省の東京圏の東京都特別区及び人口10万以上の市の表では、住宅地の変動率が高かった市は千葉県流山市13.3%、松戸市8.9%、鎌ケ谷市7.6%、東京都国分寺市7.0%、埼玉県戸田市6.2%などでした。東京23区では港区16.3%、台東区15.6%、文京区13.8%です。個別の地点では、品川区北品川五丁目が18.8%で東京圏の住宅地の最大の変動率でした。
Q基準地価が上がると固定資産税も上がりますか?
A直接連動するわけではありません。固定資産税の土地の評価額は、地価公示価格などの7割程度を目安に、3年に1度の評価替えで見直されます。評価替えの間の年度も、地価が下落した場合の修正の仕組みや、税負担の急な上昇を抑える負担調整の仕組みがあります。住宅が建つ土地は、200㎡以下の部分の課税標準が6分の1になる住宅用地の特例もあります。個別の税額は市区町村(23区は都税事務所)で確認してください。
Q基準地価で土地を買えば適正な価格と言えますか?
A基準地価は、その地域の標準的な形や条件の土地の価格で、個別の土地の適正価格をそのまま示すものではありません。旗竿地や道路の幅が狭い土地、高低差のある土地は標準的な土地より安くなることがあり、駅に近い土地や整った形の土地は高くなることがあります。購入の判断には、近くの基準地の価格に加えて、不動産情報ライブラリの取引価格情報や、土地の法的な条件の確認を組み合わせてください。
9. まとめ|令和8年地価調査で押さえる6点
2026年7月1日時点の地価は、東京圏の住宅地で6年連続の上昇となり、東京23区では前年を上回る8.7%の上昇でした。一方で、区や市によって上昇の勢いには差があり、浦安市や調布市のように上昇幅が縮小した地域もあります。
| # | 押さえる点 | 根拠 |
|---|---|---|
| 1 | 基準地価は都道府県知事が7月1日時点で判定し9月に公表。地価公示(1月1日時点)と相互に補完的 | 国土交通省 都道府県地価調査 |
| 2 | 全国の住宅地は1.0%、東京圏の住宅地は4.0%(6年連続上昇・上昇幅拡大) | 令和8年都道府県地価調査の概要 |
| 3 | 東京都区部の住宅地は平均842,800円/㎡、8.7%上昇。20坪で約5,572万円 | 同 第5表・第6表 |
| 4 | 23区の変動率は港区16.3%〜足立区5.4%。北区・荒川区は上昇幅が3ポイント前後拡大 | 同 第5表 |
| 5 | 都県別の住宅地は東京都5.8%、千葉県3.4%、神奈川県3.1%、埼玉県1.6%。市では流山市13.3%が最も高い | 同 概要・第5表 |
| 6 | 路線価は地価公示の8割程度、固定資産税評価額は7割程度が目安。基準地価は取引価格そのものではない | 国土交通省 主な公的土地評価一覧 |
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土地と家づくりのご相談はこちら出典一覧
- 国土交通省 報道発表「全国の地価動向は全用途平均で5年連続上昇~令和8年都道府県地価調査~」(2026年9月15日公表・2026年9月17日確認)
https://www.mlit.go.jp/report/press/tochi_fudousan_kensetsugyo04_hh_000001_00084.html - 国土交通省「都道府県地価調査」(2026年9月17日確認)
https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/totikensangyo_fr4_000044.html - 国土交通省「令和8年都道府県地価調査の概要」(2026年9月公表・2026年9月17日確認)
https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/content/002021832.pdf - 国土交通省「令和8年都道府県地価調査」関係データ(第5表 東京圏の東京都特別区及び人口10万以上の市の対前年平均変動率、第6表 同 住宅地の平均価格を含む。上記PDFの掲載元ページ・2026年9月公表・2026年9月17日確認)
https://www.mlit.go.jp/tochi_fudousan_kensetsugyo/tochi_fudousan_kensetsugyo_fr4_000001_00391.html - 国土交通省「主な公的土地評価一覧」(2026年9月17日確認)
https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/totikensangyo_fr4_000042.html - 国土交通省「不動産情報ライブラリ」(2026年9月17日確認)
https://www.reinfolib.mlit.go.jp/ - 東京都財務局「令和8年地価公示価格(東京都分)」(2026年3月17日公表・2026年9月17日確認)
https://www.zaimu.metro.tokyo.lg.jp/kijunchi/chikakouji/r8kouji - 総務省「固定資産税の概要」(2026年9月17日確認)
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_zeisei/czaisei/czaisei_seido/149767_08.html - 国税庁「No.4602 土地家屋の評価」(2026年9月17日確認)
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/sozoku/4602.htm - 東京都主税局「固定資産税・都市計画税(土地・家屋)」(令和8年=2026年度の内容・2026年9月17日確認)
https://www.tax.metro.tokyo.lg.jp/kazei/real_estate/kotei_tosi
本記事は2026年9月17日時点で公表されている情報にもとづいています。地価の平均価格や20坪の目安は、公的な調査の平均にもとづく概算で、個別の土地の売出価格・成約価格・評価額を示すものではありません。地価の変動率は過去1年間の結果で、将来の地価の動きを示すものではありません。具体的な取引や税額の判断は、不動産会社・不動産鑑定士・税理士や、市区町村(23区は都税事務所)にご確認ください。